思春期22
「ああ、そういう意味か。別に藤沢のせいじゃないよ」
「え? でも北高には合格したんでしょ?」
「まあ、合格はしたんだけど、薫の奴が落ちちゃってさ。あ、俺、藤沢に振られてからさ、色々と励ましてくれた薫と付き合うことになって。それでアイツと一緒の東高にしたってだけで」
「へぇー……そうなんだ……」
泣きそうだった。
馬鹿みたいだった。
そして松岡にアイツと呼ばれた薫が憎らしかった。
薫も松岡が好きだということはなんとなく気づいていた。
けど、松岡の気持ちがこんなに簡単に動くだなんて思ってもみなかった。
松岡は私のことをずっと好きでいてくれると信じていた。
ましてや薫なんかに松岡を取られるとは思っていなかった。
薫なんかに……


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